2019.01.28
洋食屋ですから当然ですね。
僕は洋食を日本料理と捉えています。発祥はもちろん西洋料理からですが、100年以上の歴史を経て日本独自のジャンルとしてしっかりと確立されているのではないでしょうか。
和食器の向こうに高々帽のコックさん。このアンバランスが洋食の良いところだと思います。
僕自身、和食器を多用します。ご飯もお皿ではなくお茶碗。魚をポワレして白ワインベースのソースで仕上げたものにお茶碗のご飯とお味噌汁。
少し落とした照明、店内にはピアノジャズが流れ、お客様はワイングラスを片手にお食事。それでも最後は炊きたてのご飯、お味噌汁と梅干し。
一見アンバランスにも思えますが、それが違和感なく共存している。こういう事もまた勝井さんに教えていただいた大切な感覚の一つだと思います。
『和洋折衷』
すごく正直に、良いものを取り入れようという気持ちの現れ。
簡単に言えば日本人は皆、12月になると街中がクリスマスムード。お店ではクリスマスソングが流れ、飲食店もクリスマスは予約でいっぱい。でもそれが済むと雰囲気はあっという間にお正月。年が明ければお節を食べ、神社に初詣。教会で結婚式をして亡くなればお寺でお葬式。
日本人のこの感覚、そしてそれを普通の事として出来てしまう柔軟性。だからこそ洋食という素晴らしい料理が生まれたのではないでしょうか。
僕はそんな洋食がやっぱり大好きで、その洋食というジャンルの中で自己表現が出来きて本当に幸せです。
written bykoichiro matsushita
大阪、東心斎橋の洋食Matsushitaです。 洋食をメインにオードブルなどもたくさんご用意しております。 宜しくお願い致します。
記事のカテゴリー